他臭

昨日の練習は、ちょっと趣向を変えて面白かった。
他人による印跡、まったくの初めてというわけではないのだけど、ちゃんと最初からある程度の長さのコースとしてわたし以外の人に印跡してもらうのは初めて。今まで数回、自分の印跡での練習の後、先生に20歩ほどの足跡をつけてもらって追わせた事はあるし(そういう時は大概悪かった時で、わたしも仏頂面でやってるようなとき)また、まっさらの靴で印跡するといつもよりいい集中を見せるので、足跡を追う事自体はさほど心配してなかった。けど、物品の理解はどうなるのだろう?というのが、わたしが今回見たかったところ。Lenkaの今の物品に対する理解はおそらくわたしの臭いが付いた物になっているはず。だから、野球少年が回収し忘れたボールやゴルフ親父のボールやライター、リモコンオタクの飛行機のパーツがコース上に『それらしく』落ちていても、間違ってポイントしてしまうことはなく、臭いを確認して「ん?ちがうわ」とばかりに進んでいく。そういうゴミ達のひっかけを練習にいれてきたので、今ではわたしがわざわざ『押す』ことをしなくても、ほぼ自分で判断できる。

今回の物品は、先生が車にストックしている競技会で使ったもの(おそらく)にしてもらった。木に巻いた皮、絨毯、裏皮を畳んでリベット打ちしたものの三種。
コースは、低くロゼット型の大根菜みたいなのが生えている緑地。直進70歩ほどで木に巻いた皮。20歩ほどで左折。直進五十歩ほどで絨毯。20歩ほど歩いたところから、左にアール、そのままS字を描いてその先に最終、裏革。全部で300歩ほど。時間を置かないつもりだったので、極力普通に歩いて、コースは簡単にしてくださいとお願いした。
犬を出す。
なかなかいい感じで進むが、最初の物品は思ったとおり、臭いをじっくりとりながら考えているようだったので声で伏せをかける。いつもより念入りに褒める。最初のコーナーは丁寧な進入。二つ目の物品はスピードが遅かったけど自分で伏せた。伏せしなに今回も声符をかぶせた。アールに差し掛かる。わたしがどこが足跡かわかっていないのでリードを引張り気味にしたのが裏目に出た。犬が迷う。先生に「犬を信じて!」っていわれてハッとなる。少しリードを緩めてLenkaに預けると確信をもった鼻使いになって脚を運び、最終物品はしっかりとポイント。
先生曰く、物品はいつもとちがうけどこれでいいってことが二個目で理解できたんじゃないか?とのこと。そうだなーとにかく、最終に関してはいつもと変わらなかったから、どっちにせよ指導手のもちものじゃないこともあるという理解の幅は作れたと思う。こういったこと、Lenkaは意外と素直に覚える。

それにしても、あたくし、一瞬犬観てませんでした。S字で迷った時、即座に先生に指摘されました。あはは。自分で印跡してる分には、さすがにほぼ印跡を把握してる状態でやってるのでこっちも自信持って犬観て判断できるんだけど(しかしたまにまちがうのはアマならではのご愛嬌っと)、やっぱり自分の印跡じゃないと、この初心者悪癖がでちゃうってことだな。やだなーもー。

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